クレジットカードを作るとき、自分で申し込む方法のほかに、すでに発行している配偶者のカードに追加する形で家族カードを作るという方法があります。
家族カードを発行すると、ポイントをまとめられたり、家計の管理が楽になったりと、メリットも色々とあるのです。
しかしクレジットカードは種類が多く、どのような家族カードがおすすめなのかわからないと悩んでしまう人も多いものです。
そこで今回は、おすすめの家族カードをご紹介するとともに、家族カードの仕組みやメリットについても解説します。それぞれ特徴を比較しながら、あなたにあう家族カードをぜひ見つけてください。
家族カードのおすすめ7選
それでは、おすすめの家族カードを厳選してご紹介します。
三井住友カード(NL)は対象のコンビニや飲食店で7%ポイント還元
三井住友カード(NL)は、本カードも家族カードも年会費は無料です。
申し込みができるのは生計を共にする配偶者、満18歳以上の子供(高校生を除く)、両親です。 祖父母や兄弟など2親等の家族は対象外ですので注意してください。
カードのポイントは200円(税込)ごとに1ポイントなので還元率は0.5%と標準的ですが、対象のコンビニ飲食店でタッチ決済を利用すると最大7%の還元となります。
Vポイントアッププログラムも充実しており、アプリのログインやSBI証券口座の利用、SMBCモビットの利用などで最大20%までポイント還元率がアップするお得なカードです。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
申込資格 | 満18歳以上 ※高校生は除く |
家族カード | 年会費無料 |
国際ブランド | VISA、MasterCard |
ポイント還元率 | 0.5~7.0% |
参考:三井住友カード ナンバーレス(NL)|三井住友VISAカード
JCB カード Wは別姓のパートナーも申し込み可能
JCB カード Wは18歳から39歳までの年齢限定カードです。本カードも家族カードも年会費は無料です。ただし、本会員が学生の場合は家族カードの申し込みができません。
一度申し込みをすれば、40歳以降も年会費無料のまま使い続けることができます。
なお、戸籍上の配偶者ではなくとも家族カードの申し込みが可能です。
本会員となる方が既にJCBカードをお持ちの場合、生計を同一とするパートナー(国際婚・事実婚・同性パートナー(LGBT))は姓が異なる場合でも家族カードを申し込みできます。
JCBの一般カードは基本ポイント還元率が0.5%ですが、JCB カード Wはいつでもポイントが2倍、1.0%の還元率となるお得なカードです。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
申込資格 | 満18歳以上39歳以下で本人または配偶者に安定した収入があること 18歳以上39歳以下の学生(高校生を除く) |
家族カード | 年会費無料 |
国際ブランド | JCB |
ポイント還元率 | 1.0~5.5% |
※最大還元率はJCB PREMO に交換した場合
参考:高いポイント還元率、年会費無料のJCB カード W!|クレジットカードのお申し込みなら、JCBカード
イオンカードセレクトは同性パートナーもOK
イオンカードセレクトの家族カードは、生計を共にする18歳以上の家族、最大3名まで発行できます。年会費は無料です。家族は 配偶者、親、子供で、同性パートナーも含まれます。
なお、イオンカードセレクトの本カードはイオン銀行のキャッシュカード電子マネーWAONが一体になったカードですが、家族カードにはキャッシュカード機能は付いていません。
その他、イオングループの利用でWAONポイントが2倍、毎月20日・30日の「お客様感謝デー」は買い物代金が5%オフなど、お得な特典は本カードと同じです。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
申込資格 | 満18歳以上で電話連絡可能な方 |
家族カード | 年会費無料 |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
ポイント還元率 | 0.5~1.0% |
参考:イオンカードセレクト | イオンカード 暮らしのマネーサイト
楽天カードは年会費無料でネットショッピングでも街のお店でもポイントを貯めやすい
楽天カードは、本カードも家族カードも年会費は無料です。 発行できるのは18歳以上の生計同一の配偶者、両親、子供です。配偶者には内縁関係、同性パートナーを含みます。
ただし、発行枚数は本カード1枚につき家族カード2枚までとなっていますのでご注意ください。
楽天カードの家族カードは、本カードと同じように楽天市場だけでなく街のお店でも100円ごとに1ポイント貯められます。また、貯めたポイントを家族間で移動できるのも大きなメリットです。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
申込資格 | 満18歳以上 |
家族カード | 年会費無料 |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB、American Express |
ポイント還元率 | 1.0~3.0% |
セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカードはポイントが永久不滅
セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカードは、 年会費が1,100円(税込)ですが、初年度は無料で、年に1円以上利用すれば翌年度も無料になります。実質、ずっと無料で使えるカードです。
家族カードは年会費無料、本会員と生計同一の18歳以上の同姓の家族が対象です。
セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカードは QUICPayを利用すると1,000円(税込)ごとに4ポイントつき、1 ポイント=5円相当で交換した場合、2.0%の還元率となる非常にお得なカードです。
家族カードでも同様にポイントを貯めることができ、しかも永久不滅ポイントですから、家族みんなで利用すれば効率よくポイントを貯めていけるでしょう。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 1,100円(税込)初年度無料 1円以上の利用で翌年度も無料 |
申込資格 | 満18歳以上 |
家族カード | 年会費無料 |
国際ブランド | American Express |
ポイント還元率 | 0.5〜2.0% |
リクルートカードは最大19枚まで家族カードを発行
リクルートカードは、本カード家族カードともに年会費無料です。 家族カードは、本会員と生計を同一にする配偶者、親、子供(高校生を除く)が申し込めます。
なお、発行枚数は選ぶ国際ブランドによって違います。本カード1枚につきJCBは8枚まで、VISA、MasterCardは19枚までとなっています。
リクルートカードは基本ポイント還元率が1.2%ととても高いのが特徴ですが、家族カードももちろん同じようにポイントが加算されます。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 無料 |
申込資格 | 18歳以上でご本人または配偶者に安定した収入のある人 18歳以上で学生(高校生を除く) |
国際ブランド | VISA、MasterCard、JCB |
ポイント還元率 | 1.2% |
dカードGOLDはドコモユーザー必携のカード
dカードGOLDの家族カードは、本会員と生計同一の満18歳以上の配偶者、子供、両親が申し込めます。
dカードGOLDはゴールドカードなので、年会費が11,000円(税込)やや高めですが、その分特典が充実しています。
- 携帯の利用料金1,000円ごとに10%のポイント還元
- 空港ラウンジの無料利用
- 海外旅行傷害保険・国内旅行傷害保険
家族カードは1枚目は年会費無料で、サービスや特典も本会員と同じです。 携帯電話番号を登録すれば、10%のポイント還元ももちろん受けられます。
カード情報 | 内容 |
---|---|
年会費 | 11,000円(税込) |
申込資格 | 満18歳以上で安定した継続収入があること (高校生を除く) |
家族カード | 1人目無料 2人目以降1,100円(税込) |
国際ブランド | VISA、MasterCard |
ポイント還元率 | 1.0~10.0% |
家族カードの特徴と仕組み
ここでは、家族カードの仕組みについて、改めて詳しく解説します。
家族カードを発行できるのは生計同一の1〜2親等以内
家族カードとは、生計を同一にしている家族に発行できるものです。生計同一とは、生活をするために必要な費用を主たる生計者が負担しているという意味です。
たとえば、父親が働き、母親がパートで仕事、子供は学生という家族の場合、収入の柱は父親であり、この家族は生計同一の状態であると判断されます。
一般的に、住民票上の世帯主が主たる生計者となっていることが多いものの、世帯主以外に収入が多く生計を維持している人がいるならば、その人が生計者となります。
ただし、同居をしていても家計が別で、お互い独立して生活している場合には生計同一とはみなされません。
家族カードを発行できる家族の範囲ですが、 カード会社ごとに基準は違うものの、配偶者・子供・両親までの1親等内までが一般的です。
祖父母(2親等)まで含めるかどうかは、カード会社によって違います。
その他、同姓であることが条件であったり、事実婚や同性パートナーも家族カード発行の対象となったり、それぞれのカード会社で基準が決められています。
使う人の名義で発行してもらえる
家族カードは、本カードに追加して発行するカードですが、カードの名義は使う人本人です。
たとえば、夫がクレジットカードを持っていて妻が家族カードを発行する場合、名義は妻のものとなります。
カードは名義人に対して発行されているものですので、券面に記されている人以外は利用できないことに注意してください。
家族同士でも、カードの貸し借りはできません。
支払い代金の引き落としは本カードの口座から
家族カードで利用した分は、本会員の利用代金と合計してまとめて引き落としされます。
家族カードごとに口座を分けて設定することはできません。
家族カードを発行するメリット
自分で申し込むのではなく、本カードに追加して発行する家族カードには、このようなメリットがあります。
審査は本会員のみで家族に関する審査は不要
家族カードの審査は、本会員のみです。追加発行する家族について、審査はありません。
ですので、仕事をしていなかったり、学生だったり、自分でカードを作ることが難しい人でも、クレジットカードを作れる可能性が高いです。
年会費無料で発行できるものが多いからコストがかからない
家族カードは年会費無料で発行できるものが多いです。
年会費がかかるとしても、本会員のカードの半分以下と非常に低く設定されているので、コストがかからないのが魅力です。
家族でポイント合算できる
クレジットカードを利用した際に貯まるポイントは、本会員のポイントとまとめられます。
家族みんなでカードを使えば、ポイントを効率よく貯めていけるでしょう。
ほぼ本会員と同じサービスや特典を受けられる
クレジットカードには様々なサービスや特典が付いていますが、基本的に家族カードも本会員と同様のサービスを受けられます。
一般カードではそれほど恩恵が多くないかもしれませんが、ゴールドカードやプラチナカードなどハイランクのカードの家族カードは、旅行や保険に関する特典が非常に手厚いのが特徴です。
無料もしくはお得な年会費でそれだけの特典を使えるということ、家族カードの大きなメリットといえるでしょう。
家計の管理がしやすくなる
家族カードの利用分は、本会員の口座でまとめて引き落とされるので、家族カードで買い物をすれば家計の管理も簡単になります。
家族カードを発行するデメリット
申し込みやすく便利な家族カードですが、いくつか注意して欲しい点もあります。
利用限度額は家族間で共有となっている
カードの利用限度額は、本会員の利用限度額の範囲内となります。
たとえば、カードの利用限度額が100万円でそれを配偶者・子供と一緒に使う場合、3人の合計の利用限度額が100万円までということです。
ですので、他の家族が1人だけ大きなお買い物をしてしまうと、他の家族もしわ寄せがいってしまいます。
カードの利用限度額は、締め切り日を過ぎてた時点ではなく、支払いが済んで初めて復活します。
誰かが使いすぎると限度額オーバーでカード自体が使えなくなってしまう可能性がありますので、それぞれの利用分についてあらかじめ話し合っておいた方が良いでしょう。
引き落とし口座を分けることができない
引き落とし口座は、本会員の口座しか設定できません。
カードの名義人それぞれの口座を設定できるわけではないので、うっかり残高不足にならないよう注意が必要です。
本カードが使えなくなると家族カードも使えない
家族カードは、あくまでも本カードに追加して発行されているカードです。
ですので、何らかの事情で本カードが使えなくなってしまった場合、家族カードも使えなくなります。
家族カード利用者のクレジットヒストリーは育たない
クレジットカードを利用すると、その利用状況が信用情報機関に登録されます。
「信用情報」とは消費者のクレジットやローンの支払状況のことです。また、信用情報機関に登録されている信用情報は以下のようなものです。
1.本人を識別するための事項
氏名、生年月日、郵便番号、住所、電話番号等
2.取引事実に関する事項
契約の種類、契約年月日、商品名、契約額、支払回数、入金履歴、残債額等
3.申込内容に関する事実
4.本人申告コメントなど
この記録をクレジットヒストリーといい、良いクレジットヒストリーを積み上げていくことにより、新たなクレジットカードを作ったり、ローンを組んだりするときのお金の信用度を高めていくことができます。
しかし、家族カードは本カードに付随するものですから、家族カードの名義人のクレジットヒストリーを積み上げていくことができません。
家族カードの作り方
家族カードはWEB、電話、郵送などの方法で、本会員が申し込みます。今はWEBが主流で、カード会社のマイページやアプリなどから申し込みます。
家族カードの発行にあたって審査はありませんので、本人確認書類や収入証明書等の提出も原則必要ありません。
これから新規でクレジットカード発行する人は、本会員のクレジットカードと同時に家族カードも申し込めるケースが多いです。
家族カードのおすすめに関するよくある質問とその回答(Q&A)
家族カードのおすすめに関する、よくある疑問や質問とその回答についてまとめました。
家族カードとはどのようなものですか?
家族カードとは、本会員のカードに追加して発行できるカードのことで、生計同一の家族の分を発行できます。
生計同一とは、主たる生計者に生活費等を賄ってもらっているという意味で、必ずしも同居している必要はありません。遠方で一人暮らしをしている学生の子供などにも家族カードが発行できます。
家族カードの名義は誰の名義になりますか?
家族カードの名義人は、そのカードを利用する人です。
審査を受けて契約をしているのは本会員ですが、カードが貸与されたのは家族会員になるので、券面に記されている名義人以外はそのカードを使えないことに注意が必要です。
家族カードは審査がありますか?
家族カードを発行するときの審査はありません。
カードの審査は本カードを発行するときの審査もしくは途上与信のみであり、家族についての審査はされないのです。
ですので、収入がなく自分でクレジットカードを申し込むことが難しい人も家族カードなら作れる可能性があります。
家族カードを申し込める条件は?
家族カードを申し込めるのは18歳以上(高校生を除く)とされていることが多いです。
生計同一であることが条件で、主たる生計者に生計を維持されていれば、同居の有無は関係ありません。学校に通うために別居している子供や単身赴任の配偶者も含まれます。
家族の班員は配偶者、子、両親までの1親等内が一般的で、祖父母やきょうだいなど2親等まで含めるかどうかはカード会社によって基準が違います。
家族カードのメリットは?
家族カードのメリットには以下のようなものがあります。
- 年会費が無料もしくは本会員よりも格安であること
- 本会員と同等のサービスや特典が受けられること
- 家族全員でポイントを加算できる
- 引き落とし口座が本会員の口座なので、家計を管理しやすくなる
また、審査の対象となるのは本会員のみですので、家族については審査がありません。収入のない人でも本会員に安定した収入があれば、カードを作ることができます。
家族カードのデメリットは?
家族カードのデメリットとしては、以下の点が挙げられます。
- 利用限度額は家族間で共有しているため一人が使いすぎるとすぐに限度額いっぱいになってしまう
- 引き落とし口座は本会員の口座になるので家族ごとに分けることができない
- 本カードが使えなくなると家族カードも使えなくなる
- 家族カード利用者のクレジットヒストリーは育たない
特に、限度額は注意が必要です。大きな買い物をするときには家族で事前に話し合っておいた方が良いでしょう。
家族カードの作り方は?
家族カードは、今会員のカードから追加申請をします。クレジットカードのマイページもしくはアプリ等から申し込みましょう。
家族カードは本カードと同じサービスが使えてコスパも良いカード
家族カードは、本会員のカードに追加する形で発行するカードです。生計が同一の配偶者、子、親などに発行できます。
年会費無料のものが多く、有料だったとしても本会員の年会費と比べると格段に安いので、コスパの良いカードです。
審査は本会員のみになりますので、収入がなくてクレジットカードを作れないと諦めていた人でも、家族カードなら申し込める可能性があります。
家族それぞれの名義で発行されますので、自分で申し込んだカードと使い勝手は変わりません。
利用限度額が家族で共有となっているなど、デメリットだと感じられる部分もありますが、本会員と同等のサービスや特典が受けられるので非常にお得なカードです。
審査が不安な人はぜひ家族カードを検討してみてください。
コメント